2022 年 32 巻 p. 204-211
神戸大学が入試改革の一環として開発してきた「志」特別選抜において,英語力評価を主要なねらいとした総合問題(第1次選抜)の出題の際に想定した難易度を軸に,出題内容および結果を分析した。出題では,英語の語彙や文構造,内容の理解力,英語や日本語による表現力を主な評価観点とした難易度を各設問で想定した。基礎学力の担保および学力の個人差の識別を実現することを目的としたが,想定した結果にならない設問があった。単に語彙・構文・文法の理解力を考慮するだけでは測れない「英語力」評価の難しさが課題として示された。本稿での分析や考察は,他大学における入学者選抜試験の出題検討にも資することをねらいとしている。