2022 年 32 巻 p. 212-219
2020年初めから世界規模で拡大した新型コロナウイルス感染症により,我が国の大学でもオープンキャンパスや進学相談会等の入試広報関連の行事が軒並み中止となった。その代替として活用されたのがオンラインを用いたオンデマンドおよび双方向タイプの企画であり,新たな手段として存在感が増している。本稿では生徒や保護者等を対象とした,オンライン形式に切り替えた進学相談会等について概観し,企画や運営について大学にアンケート調査を行い,成果と課題について考察した。その結果,参加者のニーズに適した実施がなされていることが確認出来た一方で,改善すべき課題も散見された。