2022 年 32 巻 p. 312-317
オープンキャンパスに代表されるような,大学教職員や学生が受験生と対人形式でリアルタイムにコミュニケーションを取るタイプの入試広報を「対人型入試広報」と定義し,そのような広報活動が受験生に及ぼす効果と,広報活動に参加しない受験生の特徴について,国立大学の入学者アンケートの個票データを用いて検討した。分析の結果,①「対人型入試広報」への参加が受験時の志望度を高めること,②「対人型入試広報」への参加が入学者のアドミッション・ポリシーの認知度を高めること,③「対人型入試広報」不参加要因として,出身地の遠さや性別,入試区分,所属学部といった属性が存在する一方で,受験生個人の学習態度は影響しないことが示唆された。