2023 年 33 巻 p. 185-190
2021年度入試に向けて,各大学が従来よりも多面的・総合的な評価による入学者選抜へと転換を図る中で,新潟大学(以下,本学)でも種々の入試改革・入試変更を進めてきた。その一つが,2020年度入試より導入した総合型選抜(旧AO入試)である。2020年度入試では経済科学部・工学部,2021年度入試では理学部・創生学部で導入し,本学10学部中4学部で総合型選抜を実施してきた(2022年度入試時点)。本稿は本学で導入した総合型選抜を対象として,その選抜方法や志願状況を整理するとともに,志願状況を基に,志願倍率が低くなった原因,2段階選抜,県内比率について,本学における総合型選抜の課題・効果を検討した。