2023 年 33 巻 p. 233-239
高大接続改革のひとつと目される「調査書見直し」について,2017年7月の文部科学省通知「平成33年度大学入学者選抜実施要項の見直しに係る予告」では,特に「指導上参考となる諸事項」において質,量ともに充実させて大学入学者選抜の評価へ用いることを促した。改訂後は記載量が増え充実化が図られたが,次の予告(令和7年度見直し)では簡素化されることになり,同見直しにおいては僅か4年で再修正を迫られることになった。本論では過渡期にあたる本改革について「指導上参考となる諸事項」中心に改訂前後の比較を試みたところ,成果としての量的増加が確認できた一方で記載内容の画一化に依然として課題があることが示唆された。