2024 年 34 巻 p. 60-67
大学入学共通テストの「物理」問題について,大学入試センター試験と比較して出題傾向の変化を定量化した。その結果,学習の過程を意識した場面設定を重視した内容が増加し,問題に含まれる字数が約 1.5 倍に,グラフや表の数も増加していた。また,科学的に探究する過程に関連した内容が増えた分,活用される知識や計算量が減少していた。測ろうとしている学力が,従来の知識活用能力から文章・グラフ・表の読解力や探究する過程で発揮される力を重視するかたちに移行しており,総じて,問題作成方針に沿った変化となっていることが明確になった。