本稿では2023(令和5)年12月に設立された「大学入試学会」の概要を紹介するとともに,学会創設に際して実施した質問紙調査から,現時点での学会運営における課題について報告する。大学入試学会は,現実の大学入学者選抜制度に焦点を当てた応用学問的な学術団体として発足した。学会内に「大学等協議会」「高等学校等協議会」の2つの協議会組織を置くなど,学会組織としてはユニークな形態を取っている。発起人会及び設立総会には124名が参加した。本稿執筆時点では2024(令和6)年9月27~29日に開催予定の第1回大会に向けて準備が進められている。発起人会に向けた調査は学会発足時の活動規模の予測に役立ったが,安定した学会運営に向けて克服すべき課題も示された。