2025 年 35 巻 p. 233-239
理系離れが問題視される中,その要因の一つに過去の情報や経験を前提とした保護者のアンコンシャス・バイアスがある。本研究では,中高生の保護者がどのように子どもの進路選択支援に関わったら良いのかをテーマにしたワークショップを行い,1)保護者のアンコンシャス・バイアスの払拭,2)子どもと対等な関係を持ちながら進路選択支援に臨む保護者の態度醸成,に対して一定の成果を得た。そこで,このワークショップの設計原理と効果を整理し,1)広報段階から保護者がはっとする新しい問題を提示すること,2)進路選択に対する保護者自身の常識を見直すこと,3)学生サポーターの参加により対話に子ども側の視点を付与すること,が重要であったことを示した。