大学入試研究ジャーナル
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山梨大学における学生参画型高大接続事業の実践報告
――協力学生への教育効果に関する予備的考察――
吉田 翔太郎
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2025 年 35 巻 p. 319-326

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抄録

本研究では,山梨大学における学生参画型高大接続事業の実践を報告し,協力学生への教育効果を探索的に考察する。山梨大学ではアドミッションセンター設置以降,高大接続プログラムを実施してきたが,2022年度からは協力学生の教育効果を主要な目的の一つとして位置づけた新たな試みを展開している。2年間の試行を通じて,延べ約100名の学生が参画し,企画段階からの関与や生協学生委員会との協働体制の構築など,プログラムの基本形が確立された。現時点での教育効果の把握は初期的な段階にとどまるが,協力学生からは企画・運営力の向上や大学への理解深化等を示唆する声が聞かれており,高大接続事業の新たな方向性を示している。

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