本稿では,入学時意識調査の基礎的・汎用的能力についての 23 個の質問項目を主成分分析を利用した変数のクラスタリング手法により「リーダー,責任,自発,情報,熟考,受容」の 6 つのクラスターに分類した。得られた主成分得点の平均を入試区分間で比較した結果,特徴的なこととして,後期日程による入学者は「リーダー」と「受容」および「責任」の得点が低いこと,大学入学共通テストを課さない特別選抜では課す特別選抜に比べ「自発」と「熟考」の得点が低いことが分かった。また調査書の学習成績の概評が C または D のグループでは「責任」の得点が著しく低いことが分かった。これらの結果を受け,大学入学共通テストを課さない特別選抜のあり方および調査書の利用のあり方について考察した。