大学入試研究ジャーナル
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「言語運用力」と「数理分析力」の問題項目の特徴の再検討
牧野 直道
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2026 年 36 巻 p. 84-89

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抄録

大学で学ぶための基本的能力を「言語運用力」と「数理分析力」という 2 つの分野から測定する試験が先行研究で提案されており,その問題項目の特徴を多重対応分析によって分析した結果が椎名ほか(2017)で報告されている。しかし,椎名ほか(2017)の分析では,一般的な次元数決定のプロセスに基づいておらず、次元数決定の判断の適切さが議論されていないこと,研究目的に適した分析方法が用いられていないという統計上の課題がある。本研究では,これらの課題に対応する形で椎名らと同じ解答データの再分析を行った。多重バッテリー因子分析による再分析の結果,最終的に 2 次元解を採用した。次元性の構造は異なるものの,得られた 2 次元解は,椎名らでも報告されている 2 つの項目群に対応すると解釈できた。

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