動物臨床医学
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症例報告
小型犬の上顎第1後臼歯に認められた齲蝕の2例
藤田 桂一戸野倉 雅美花田 幸子高柳 博之三ツ村 麻美土屋 彰彦柴崎 祐也廣田 賢司高山 和之藤田 理恵子
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キーワード: 齲蝕,
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2001 年 10 巻 1 号 p. 23-26

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抄録

歯石除去を目的に来院した5歳のヨークシャー・テリアと眼窩下瘻管がみられた5歳のミニチュア・ダックスフンドの上顎第1後臼歯の咬合面に欠損を認めた。両患歯とも歯髄壊死が明らかで臨床歯冠が少なく、根尖周囲に病巣を認めたことから保存修復は困難と判断し抜歯を行った。処置後の経過は良好であった。病理組織検査の結果、齲蝕と診断された。日常診療において極めてまれな症例に遭遇したものと判断された。

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© 2001 動物臨床医学会
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