動物臨床医学
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Case Report
腹腔内膿瘍を認めたウサギの1例
塚根 悦子高島 一昭片岡 智徳山根 義久
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2004 年 12 巻 4 号 p. 197-199

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抄録

雄、1歳齢の雑種ウサギが食欲不振を主訴に来院した。腹部X線検査により胃の後方に腫瘤を確認した。腹部超音波検査においては大きさは35.0×29.7mmであった。開腹手術を行ったところ、腫瘤は遠位結腸に著しい癒着が認められ剥離困難であったため、結腸の一部を切除し端々吻合を行った。腫瘤は膿瘍であり、中心部には毛と糞様物を含んでいた。腫瘤内容物の培養結果ではグラム陰性桿菌のEsherichia Coliが検出された。
 本症例の腫瘤は、腸管穿孔により腸内容物が腹腔内に流出した結果生じた膿瘍であることが示唆された。

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© 2004 動物臨床医学会
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