2006年から2013年にみやもと動物病院に来院した犬と猫からPseudomonas aeruginosaが73株,P. putidaが8株,その他のシュードモナス属菌種が29株分離された。これら菌株はすべてアミカシンとカルバペネム系薬に感受性であった。P. aeruginosaの分離株はオフロキサシン(OFLX),レボフロキサシン(LVFX),シプロフロキサシンおよびゲンタマイシンにそれぞれ14%,14%,7%および8%が耐性であった。P. putidaではOFLXとLVFXに25%が耐性で,その他のシュードモナス属菌種ではOFLXとLVFXに3%が耐性であった。シュードモナス感染症の治療には感受性を示したフルオロキノロン系薬,アミノグリコシド系薬およびホスホマイシンを用いた結果,これら抗菌薬の投与後,P. aeruginosa感染症の症例の95%が,P. putida感染症の症例の75%が,その他のシュードモナス感染症の症例のすべてが治癒した。