日本土壌肥料学雑誌
Online ISSN : 2424-0583
Print ISSN : 0029-0610
ハウスメロンにおける葉枯れ症の診断と防止法
藤木 順子古山 光夫山根 忠昭
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1993 年 64 巻 6 号 p. 630-633

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抄録
ハウスメロンにおける葉枯れ症の化学分析による診断法および防止法を検討した.1)第16〜18葉は,下位葉に比較し,マグネシウム欠乏症が発生した場合葉中マグネシウム含有率の低下が大きく,かつ,葉を採取しても果実の生育に悪影響を及ぼさないので,葉枯れ症の診断に適当と考えられる.2)葉枯れ症は,葉中マグネシウム含有率が2.0g kg^<-1>付近で発現するものと思われる.3)着果後1〜2週間目に第16〜18葉のマグネシウム含有率が,4g kg^<-1>程度にまで低下している場合には,あとで葉枯れ症発生の危険性が高いと考えられる.このとき,20g L^<-1>硫酸マグネシウム液の葉面散布をすることにより,葉枯れ症を未然に防止することができる.
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© 1993 一般社団法人日本土壌肥料学会
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