生物環境調節
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制御環境下におけるカイコの発育生理に関する研究 III
幼虫期の長さおよび繭重に及ぼす幼虫期日長の影響
住本 憲一
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1974 年 12 巻 4 号 p. 125-134

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抄録
カイコの2化性品種である郡光と万里との一代雑種を供試して, 胚子期を高温 (25℃) , 中温 (23℃) または低温 (16℃) で保護した後, 幼虫期を25℃の温度条件下で, 脱脂大豆粉末を主成分とした人工飼料で無菌的に飼育し, その間0L-24D, 4L-20D, 8L-16D, 10L-14D, 12L-12D, 14L-10D, 16L-8D, 20L-4Dまたは24L-0Dの日長環境を与え, 幼虫期の長さ, 全繭重 (蛹と繭層の合計重量) および繭層重 (繭層の重量) が幼虫期の日長によってどのように影響されるかを調べた.
幼虫期の長さは, 胚子期が高温 (25℃) のとき, 短日側で短く, 長日側では日長に比例して長くなる短日型反応 (J型) を呈し, 終令期の日長によってはほとんど影響をうけない.胚子期が中温 (23℃) のときは, OL-24D, 12L-12Dおよび24L-ODの各日長で長くなる“W”型の反応を呈した.胚子期を低温、 (16℃) においたときは, 短日側で長く, 16L-8D以上の長日側では日長の長さに反比例して短くなる長日型反応 (逆L型) が, 幼虫全期間の日長のみならず, 終令期の日長についても認められた.したがって, 幼虫期の長さに対する光周反応は, 25℃から16℃に至る胚子期の温度環境の変化に対応して, 短日型から長日型に移行する.
一方, 全繭重および繭層重は, 胚子期の温度環境のいかんにかかわらず, 全体として幼虫期の短日側で軽く, 日長が長くなるのに伴ってリズミカルに変動しながら重くなり, 常明において最高となっている.このような幼虫期の日長環境に対する反応性は, 幼虫期の長さにおける反応性と全く異なっている.
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© 日本生物環境工学会
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