抄録
定められた一区域内に生育するオオバコが7月から11月までの各月間内に形成した成熟種子を, その月の末日に採集し, 連続照明20, 25, 30℃, 恒暗25℃における発芽率を求めた結果, いずれの月の種子も最適発芽条件の連続照明25℃で高い発芽率 (95%以上) を示したが, 照明20℃および恒暗25℃の発芽条件では, 種子形成期間後期の秋種子, とくに11月産種子は, 前期の夏種子にくらべて高い発芽率を示した.調節環境下で成熟させた種子は, いずれも照明25℃で高い発芽率を示したが, 照明20℃および恒暗25℃の発芽条件では, 短日高温 (8L-16D, 30/20℃) , 長日低温 (16L-8D, 20/10℃) および長日高温で成熟させた種子はわずか, または全く発芽しなかった.これに対し, 短日低温で成熟させた種子は, これらの発芽条件においても発芽率を高め, 自然条件下で成熟した夏種子に対する秋種子と同じ結果を示した.自然条件下で成熟したオオバコ種子の登熟時期によって異なる発芽性は, その時期の日長と温度の影響を受ける.