抄録
8種の樹木 (クスノキ, サンゴジュ, キョウチクトウ, ウバメガシ, ネズミモチ, ポプラ, スズカケノキ, ケヤキ) およびサツマイモの葉の単位葉面積当りのクロロフィル含量を遠隔的に推定するために適した分光反射特性を明らかにしようとした.比反射率rNI'/rG' (rNI', およびrG'はそれぞれ800nmおよび550nmにおける分光反射率) によれば葉内クロロフィル含量を植物の種類および時期のいかんにかかわらず5μg・cm-2 leaf (標本数が147枚の葉のクロロフィル含量の平均値の約10%に相当する) の標準推定誤差で推定できた.なお, 推定のための回帰直線はすでに報告されている単子葉植物に対するものとは異なった.