生物環境調節
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作物生体重量の連続測定
小田 雅行野中 正義星野 和生
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1986 年 24 巻 2 号 p. 43-49

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抄録

ロードセルを利用して水耕条件における作物地上部生体重量の連続測定装置を開発しようとした.装置の出力に対する温度の影響は認められず, ヒステリシスも非常に小さかった.出力された指示重量は, 水面から上の生体重量と一致し, 水面が作物の地際から2~5cmの範囲で変動した場合の指示重量の変動は, 0.7~1.1%と推定された.
リーフレタスの生体重量を連続測定したところ, 17日間で4.4gから102.6gとなり, 23倍になった.この間の生体重量の増加率は, 生体重量が約10および30gのときに最低および最高になった.蒸散量, 葉面積指数などの他の形質の変化から見て, 生体重量とその増加率の変化が高い精度で連続測定できた.

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© 日本生物環境工学会
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