生物環境調節
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ナス科果菜の比較生理生態的研究 (第3報) 生育, 収量ならびに養分吸収に及ぼす微量要素添加の影響
加藤 徹鐘 鈴鋒
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1987 年 25 巻 3 号 p. 83-89

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抄録
ナス科果菜の生育, 収量ならびに養分吸収に及ぼす微量要素添加の影響の差異を明らかにするために水耕と土耕でトマト, ナスおよびピーマンをそれぞれ栽培した.
トマトでは鉄の増加によってやや生育が抑制されたが, マンガンと銅の増加によってやや生育が促進された.ナスでは鉄の増加によって, ピーマンでは銅の増加によって著しく生育が促進された.培地への微量要素の増加によってそれぞれの要素が各部位とも含有率が増加したが, とくに根に多く蓄積した.微量要素のなかで鉄の蓄積が著しかった.また鉄, マンガンの吸収では拮抗作用がみられた.トマトは鉄を, ナスはマンガンを, ピーマンは銅を選択的に吸収しやすい傾向がみられた.
トマトでは鉄の添加によって収量が減少し, マンガンの添加によって収量が増加したが, ナスでは逆な傾向がみられた.鉄およびマンガンの添加処理はピーマンの収量に著しい影響を与えなかった.銅の添加でナスの収量が減少したが, 逆にトマトとピーマンの収量が増加した.鉄, マンガン, 銅の混合添加処理は各作物の収量を高めた.
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© 日本生物環境工学会
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