生物環境調節
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ナス種子の発芽に及ぼす温度, GA3制御に関する登熱と後熱の影響
鈴木 善弘渡辺 典辰
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1991 年 29 巻 2 号 p. 59-64

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抄録
ナス種子の発芽誘起には, 発芽温度, GA3と登熟, 後熟であらわされる種子の生理的状態が密接に関係するが, ナス種子の発芽に対するGA3の効果は3つの作用に分けることができる.
1) 種子採取後, 後熟をまったく行わない休眠過程にある種子に対する休眠覚醒の効果.
2) 後熟が進行して非休眠過程にあっても, 登熟が不十分なため高い発芽を示さない種子, およびageの進行により発芽力消失過程にある種子に対する発芽誘起効果.
3) 発芽に不適当な高温による種子の二次休眠の誘導を妨げるとともに, 高温下での発芽誘起効果.
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© 日本生物環境工学会
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