生物環境調節
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コデマリの芽の形態形成に対する温度の影響
郭 志剛五井 正憲深井 誠一田中 道男
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1992 年 30 巻 4 号 p. 161-167

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抄録
1990年4月1日から1991年4月まで15°, 20°, 25℃と自然条件下でコデマリ‘ミズホ’の芽の形成についておもに形態学的立場から研究した.
1.春の新梢の生長は, 高温ほど早かったが, 高温ほど新梢の伸長も早く停止した.
2.腋芽のりん片数は15℃で少なく, 高温ほど多く, 内包葉数は温度の影響を受けず, 葉原基数は20℃で多く, 25℃では少なかった.
3.発達した栄養芽の11月までに分化した葉原基数は, 15℃恒温を除き, 恒温でもまた冬の自然低温下でもほとんど増加しなかった.
4.恒温の場合, 15℃では処理開始から5ヵ月後に花序原基が分化し始め, 4月までに一部の花芽はほぼ完成し, 開花にいたった.20℃では15℃より2ヵ月遅れて花序原基が分化したが, 小包のみが総包状に発達しただけで座止した.25℃では花芽形成は認められなかった.5.11月1日から3ヵ月自然低温処理されたとき, 15℃および20℃の花芽は正常に開花し, 25℃でも一部の花芽は開花した.
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© 日本生物環境工学会
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