抄録
明期時間と暗期時間の比を2: 1の一定として, 明暗周期が異なる4試験区を設け, バレイショ培養小植物体の生長および形態, さらには培養器内外CO2濃度差の経時変化パターンについて調べた.
(1) 試験開始28日目における全乾物重および全生体重は, 明暗周期の短い試験区ほど大となった.他方, 明期1時間/暗期0.5時間の試験区でシュート長は最小, 葉部乾物重および葉面積は最大となり, 明暗周期が生長および形態に影響を及ぼすことが明らかとなった.
(2) 培養器内外CO2濃度差の1周期の経時変化は明暗周期によって異なった.明暗周期の長い試験区ほど, 明期における培養器内CO2濃度が低濃度となる時間帯が長くなり, 他方, 暗期における培養器内CO2濃度が高い濃度となる時間帯が長くなった.この培養器内外CO2濃度差の経時変化パターンの違いが試験区間の小植物体の生長差をもたらした一因と推察された.
なお, 本研究の一部は, 文部省科学研究費補助金一般研究A (No.04404015) によって行われた.関係各位に深謝する.