抄録
本調査の目的は,平成20年3月告示中学校学習指導要領の移行措置期間において,中学校第3学年の生徒のグラフを読み取る能力を把握し,新しい中学校学習指導要領の完全実施に向けて指導上の示唆を得ることである.茨城県,愛知県,宮崎県の公立中学校6校に協力を依頼し,中学校第3学年の生徒991名を対象にしてグラフを読み取る能力を調査した.その結果,学習者には,次の2つの誤った判断をする傾向があると考えられた : 「データの一部が省略された棒グラフ」の読み取りにおける「省略グラフの誤判断」.「積み上げ棒グラフ」の読み取りにおける「部分の誤判断」.