抄録
地表と隔離したベッドに植えた“リースリング”の幼樹に, 7月中旬から15日または23日間, かん水を中断して水分ストレスを与えると, 夏季剪定後の2番枝の発芽と花穂の着生が促進された.ストレス15日目には母枝のABA含量は低下し, 根では増加した.また, ストレスが進むにつれて, 樹体各部の全窒素とアミノ酸, 糖含量が著しく増加し, デンプン含量が減少した.これらの結果から, 水分ストレスによって増加したABAは養分の蓄積を促進したと考えられ, この養分蓄積が剪定後の2番枝の発芽と花穂の発育を良好にしたと推察される.