抄録
ホトトギス (Trycyrtis hirta Hook.) のin vitro増殖が, サイトカイニンを添加したMSを基本とする培地で試みられた.4.4μMのN6-benzyladenine (BA) を含む培地上で, 切断した茎および分離した側枝を継代培養することで, 17日間隔ごとに3.1倍のシュート増殖率が得られた.この方法で得られたシュートの90%は, 0.49μM indole-3-butyric acid (IBA) 添加MS培地上で発根した.幼植物体は土壤条件下で容易に順化活着し, 温室内で栽培したところ正常に開花した.