生物環境調節
Online ISSN : 2185-1018
Print ISSN : 0582-4087
ISSN-L : 0582-4087
ニホンナシ‘二十世紀’の自発休眠打破予測のための chill unit モデル
田村 文男田辺 賢二板井 章浩
著者情報
ジャーナル フリー

1997 年 35 巻 3 号 p. 185-189

詳細
抄録
鳥取県下の湖山および佐治地区においてニホンナシ‘二十世紀’の芽の休眠打破を予測するためのchill unitモデルを検討した.このモデルはchill unitが1200に達するまでは8℃以下の気温を休眠打破に最も有効と評価して計算を行うが, それ以降のchill unitの積算には-4.0℃以下の気温は効果が無いと評価するものである.このモデルは従来報告されているchill unitモデルよりニホンナシ‘二十世紀’の休眠打破の予測に有効であり, ‘二十世紀’の低温要求量は1400chill unitとみなされた.
著者関連情報
© 日本生物環境工学会
前の記事 次の記事
feedback
Top