抄録
培養条件下でのパパイアの根の生長に及ぼす発根培地の支持体の影響を検討した.マイクロカッティングの発根は基部が肥大した後に開始した.4週間培養後の発根率は, デンプン培地で96%と最も高く, これに次いで寒天培地, ロックウール培地, バーミキュライト培地の順で高かった.ジェランガム培地では, 発根率はわずか8%であった.解剖学的には, デンプン, 寒天およびジェランガム培地では, 根の亜表皮細胞の肥大や表皮の亀裂が観察された.一方, バーミキュライトおよびロックウール培地では, 根の構造に異常は認められなかった.寒天およびジェランガムの濃度を上昇させることにより発根率は増加したが, 根の構造的異常は解消しなかった.