抄録
新生仔, 幼若および成熟のマウス, ラット, モルモット, ウサギを5, 000~8, 000m相当高度の環境に2時間半暴露, または5, 000m1日2時間半6日間繰返し暴露して逐日的に体重を計測した.5, 000m相当高度はこれらの動物に異常のない高度であるが, 地上から一時的に環境急変させ, 低圧低酸素の影響を受けた場合, 発育にどのような影響を受けるかについて検討した.いずれの動物も春季から夏季にかけて実験を行なった.低圧槽の温度22~26℃, 湿度70~72%, 上昇率毎分900~1, 000mで上記高度に上昇させた.結果は次のとおりである.
(1) 新生仔, 幼若および成熟ともに高度5, 000mの1回のみの暴露では, いずれの動物も体重の減少は認められない.
(2) 高度5, 000mの6日間繰返し暴露では, いずれも対照群より多少体重減少し発育の遅延を示した.
(3) 8, 000m高度に2時間半暴露すると, 5, 000m繰返し暴露に匹敵する体重の減少がある.
本研究は第4回生物環境調節研究会札幌集会で発表したものである.