生物環境調節
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シンビジウム, ラブリーエンジェル‘サ・トウーバージンス’のメリクロン株に対する秋冬期の光管理と加温温度がリード発生に及ぼす影響
小森 照彦米田 和夫
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2002 年 40 巻 4 号 p. 383-387

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抄録

本試験は山梨県総合農業試験場八ヶ岳試験地 (北巨摩郡高根町, 955m) の温室で行った.春期に1本植えにした営利栽培においてリードが確保しにくい品種Lovely Angel‘The Two Virgins’のメリクロン株を供試し, 1年目の秋冬期の光管理 (無遮光区と50%遮光区) と温度管理 (2℃区と15℃区) がリードの発生に及ぼす影響について検討した.春期に1本植えしたメリクロン株に対する秋冬期の光管理と夜温は, いずれもリードの発生に対して大きな影響を及ぼし, 低夜温は促進的に, 弱光条件は抑制的に作用したが, リードの発生の多少はメリクロン株の葉数の多少や葉長の長短など, 外観上の生育量だけでは判断できなかった.

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© 日本生物環境工学会
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