生物環境調節
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空気調和ガラス室の透光率について
小倉 祐幸
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1967 年 5 巻 1 号 p. 24-29

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抄録
空気調和ガラス室の総合透光率 (Rall) は, フレームによる減光率 (Rf) , ガラス自体の透光率 (Rg) および汚れによる減光率 (Rd) の相乗 (Rall=Rf・Rg・Rd) であらわされるとして, これらのファクターの大きさについて検討を加えた.
フレームによる減光率は, 各地のガラス室のフレーム率 (11~18.2%) を測定した結果から, 平均0.85としてよいと考えられた.ガラスの透光率は, 全光に対して0.89とした.汚れ減光率は1年経過で0.80程度という測定値もえられたが, 一般に場合によって著しく変動するものと考えられ, 最も決めにくいものと思われた.
全日の総合透光率は各季の平均で0.49~0.57であったが, これは夏の正午付近の総合透光率の平均値0.586よりやや小さく, この理由およびこれに関連して総合透光率におよぼす日射量および凝縮水滴の影響などについて論じた.
おわりに御校閲をたまわった東京大学杉二郎教授に深甚の謝意を表します.
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