生物環境調節
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タワー温室の特性について
杉 二郎小倉 祐幸
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1968 年 5 巻 2 号 p. 64-69

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抄録
自然光室内の光の強度をできるだけ大にし, 水平・垂直の強度分布を一定にするため従来から透光材料に工夫がなされているが, ここではpolymethyl methacrylate製の商品名Plexiglass Gを用い, 表面加工, 複層の組合せ方などを変えてmodel roomについて透光量を検討し, 実際の室に適用して実測を行なった.
この材料はガラスより50%軽く, 衝撃に強く, 透光率は当初94%, 2年半後88.7%で, 波長別透過率はガラスとよく似ており近赤外でやや異なるのみである.Plexiglass GのうちP-7, P-4の型を, 固定した小さなmodel roomおよび回転式のmodel roomの屋根・前壁に用いた.P-7は一面平滑, 他面は1吋に8列の断面直角三角形の稜が突出したもの, P-4は一面平滑他面は1/8吋平方のピラミッドが突出しているもので, 屋根はP-7を複層にし, 壁は平板とP-4の複層とした場合透光率が最良で, とくに太陽高度の低い場合には屋外に比し100%以上となり, 1日を通じて見ると透光量が平均化している.実際の室は側面吹出・吸込の空調室で, 屋根・窓にP-7, P-4を同様に用いた.
内部の照度の屋外に対する比をとると, total light energyで冬季87%, 春秋分52%, 夏季43%, 1m/ft2で表わすとそれぞれ3330, 3400, 3480となり, 太陽高度の影響が減殺されて均一な条件に近づく, 植物にとっては水平面入射量のみでなく垂直面入射量も考えられるので室内で垂直面入射量も測定し, 日出・日没時には屋外水平面日射量より大となることを示した.窓部分以外の壁の処理によって照度が変化するとして, 北面の壁を白ペンキとクローム吹付としたものについて各位置ごとに比較し, クロームの方が20%近く大となる場合のあることを示している.
なおこの実用のplastic roomの運転電力の例は9.月に室温50゜F, 内外気温差-19゜F, 室内日照46, 000 1m・hr/ft2・dayとして冷房に59kW hr/day, 空気循環48kWhr/day, 5月に室温90゜F, 内外気温差+22゜F, 室内日照42, 000 1m・hr/ft2・dayとして冷房に9kw hr/day, 暖房に26kW hr/day, 空気循環48kW hr/dayで, 室内外の熱伝達による損失は従来使用していたglass blockより16%大として計算した.
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© 日本生物環境工学会
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