応用生態工学
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レポート
和田ビオトープ(福井県高浜町)の設計およびモニタリング調査
松井 明増田 栄之
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2018 年 20 巻 2 号 p. 221-229

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抄録

福井県高浜町和田地区にある和田ビオトープは,淡水池,汽水池および水田等多様な湿地環境の創出を目的として造成された.造成後の物理環境調査の結果,汽水池には塩水が遡上し,淡水池には塩水が遡上しなかった.魚類調査の結果,汽水池では純淡水魚だけでなく,汽水・海産魚および通し回遊魚も採捕された.以上のように,本ビオトープは 1 つのビオトープ群に純淡水魚,汽水・海産魚および通し回遊魚を共存させることに成功した.今後の課題として,(1)ビオトープ造成事業では事前・事後評価の仕組みづくりを確立し,定期的にモニタリングして,順応的管理しなければならないこと,(2)片間川から淡水池への取水期間を通年とすることにより,キタノメダカの越冬環境を整備することを提案した.

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© 2018 応用生態工学会
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