Edaphologia
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沖縄島北部山地帯から採集されたAmynthas属(フトミミズ科)の3新種
安座間 安史石塚 小太郎
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2018 年 103 巻 p. 25-32

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抄録
沖縄県の北部山地域のイタジイの優先する森林からフトミミズ科の3 新種を命名記載した.Amynthas surculatus sp. nov. (和名:ムネマルミミズ)は第 7・8体節( 稀に 6・7・8体節)の腹面正中線上の剛毛線後方に吸盤状の性徴を有するのが特徴である.学名および和名は性徴の形状および位置にちなんだ.A. glaucus sp. nov.(和名: ミドリフトミミズ) は太く短い体型と緑色がかる体色が特徴である.学名および和名は体型と体色にちなんだ.A. cucurbitae sp. nov.(和名:ヒョウタンミミズ) は第17 ~ 19 体節に雄性孔を挟むように褐色の“ヒョウタン形”の外部標徴を有するのが特徴である.3 新種は受精囊孔対数, 性徴, 外部標徴, 受精囊, 生殖線, 体色・体形などにより同属の既知種と区別できる.
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© 2018 日本土壌動物学会
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