日本内科学会雑誌
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医学と医療の最前線
EBウイルス関連リンパ増殖性疾患の病態と治療
鈴木 律朗
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2013 年 102 巻 4 号 p. 979-985

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抄録

EBウイルス関連リンパ増殖性疾患(EBV-LPD)は,EBウイルスが感染したリンパ球が体内で増殖する疾患の総称である.慢性活動性(CAEBV),劇症型,進行性成人発症型(PAEBV),移植後(PT-LPD)という4つの型が知られている.発症年齢や伸展様式が異なるものの,自然経過では最終的にはEBウイルス関連の血液腫瘍,白血病またはリンパ腫に移行して不帰の転帰を取る.適切な早期診断と,化学療法や造血幹細胞移植によって白血病・リンパ腫への移行を食い止めることが必要である.これらEBV-LPDは欧米では頻度が極めて低く,本邦からのエビデンスと情報発信が重要である.末梢血中EBV-DNAコピー数が診断・病勢の変化・治療反応性の判断・予後予測・再発の判断に有用であり,一日も早い保険収載が望まれる.

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© 2013 一般社団法人 日本内科学会
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