2022 年 51 巻 2 号 p. 98-107
本研究は高齢者の生活行動を構造モデル化し,建造環境と社会関係資本の組み合わせ条件が健康に及ぼす影響を検証した。方法は,2010 年横断研究に2013 年までの健康状態のイベントデータを加えた前向きコホート研究を行った。分析は確率的潜在意味構造モデルによる確率推論を行った。この結果,社会関係資本は良好,中程度,不良,無回答,建造環境は良好,立ち寄りなし,危険・障害はない,無回答の潜在クラスに分けられた。構造モデルの確率推論から建造環境と社会関係資本の組み合わせについて最も健康リスクが高い条件から最も低い条件へ改善した場合,死亡などの健康リスクを1割程度抑制できると推定された。