環境情報科学
Online ISSN : 2435-4295
Print ISSN : 0389-6633
特集:気候変動適応策
地球温暖化の下で予測されている今世紀中の気候変動に ついて
仲江川 敏之
著者情報
ジャーナル 認証あり

2025 年 54 巻 2 号 p. 10-17

詳細
抄録
本稿では,世界と日本におけるこれまでに観測された気候変動と物理法則に基づいた気候モデルによる将来予測を概説する。近年,極端な高温が発生しており,イベント・アトリビューション(EA)手法により地球温暖化の寄与が科学的に示されている。また,気温上昇がある閾値(ティッピング・ポイント)を超えると,不可逆的な変化を引き起こすティッピング・エレメントの存在が明らかになり,緩和策の重要性が再認識されている。将来気候予測においては,人間社会・生態系へ影響を及ぼす気候影響駆動要因(CID)の予測が重視されてきている。日本や地域ごとの将来気候予測は「日本の気候変動2025」に詳細にまとめられおり,各種政策の判断材料として重要な情報源となる。
著者関連情報
© 2025 一般社団法人環境情報科学センター
前の記事 次の記事
feedback
Top