抄録
気候変動は,森林生態系や林業にも影響を与えるため,適応策の重要性が増している。森林域を対象とした適応策の検討においては,森林が吸収源として緩和策へ寄与している点,環境緩和調整機能などの特性を活かした生態系を活用した適応策などの点について,多面的に評価する必要がある。森林域における適応策を Resist, Adapt,Transform の 3 つに区分し,それぞれの特徴を国内外の事例を紹介しながら概観した。さらに,適応策の実装化に向けた課題と可能性について,森林域の特徴を加味し,時間軸と空間軸に着目しながら考察した。