1958 年 16 巻 1 号 p. 21-24
シロネズミについて, 飼料中の蛋白含量標準の場合に脂肪量の増加が腸内B2合成と二三の腸内細菌に及ぼす影響について検討した。
1) 飼料中の大豆油科量を増加した場合, 尿, 糞便共排泄B量は減少の傾向を示した。従つて合成B2量の減少することを認めた。
2) 総生菌数, E. coli 群, Streptococci について大豆油増量による明瞭な差異を見出し得なかつた。
3) 従つて, 今回の実験においては, 糞便B2量と細菌数の変化との間に一定の関係を認めることが出来なかつた。