1967 年 25 巻 6 号 p. 245-249
以上, 生後3週間のウィスター系雄白鼠を, 蛋白質12%, 脂肪10%, ミネラル・ビタミンは充分添加してある飼料で2週間飼育して, 同一栄養状態とした4群に, それぞれ300, 600, 900, 1200レントゲンの照射を行ない, 体重経過および死亡率/30日をみた。その結果,
1. 300および600レントゲンの照射は共に死亡率は0である。しかしながらその体重増加からみると, 600レントゲン照射の方が影響が大である。
2. 900および1200レントゲン照射は共に死亡率は100%であった。死亡分布は1200レントゲン照射群において照射の影響が大であることを暗示している。
3. 上記2つの結果から, 照射実験の一つの指標とされる死亡率/30日を以って判断すれば, 本実験の目的に好適なる放射線照射量は600~900レントゲンの間にあると考えられる。