栄養学雑誌
Online ISSN : 1883-7921
Print ISSN : 0021-5147
ISSN-L : 0021-5147
回復法による蛋白質の Reiative Nutritive Value
松野 信郎梅原 恵子田村 盈之輔
著者情報
ジャーナル フリー

1973 年 31 巻 1 号 p. 7-11

詳細
抄録

成熟シロネズミを用い回復法により蛋白質の栄養価を測定する場合に, 成長法と同様に slope-ratio assay により relative nutritive value (RNV) を求めることが可能かどうか検討した。
1) 体蛋白質を損耗させた成熟シロネズミに飼料中のラクトアルブミン, 小麦グルテン, カゼインあるいは白米のレベルを3~4段階に変えて投与すると, 7日間の体重回復量は摂取蛋白量と密接な関係にあった。即ち, 窒素摂取量と体重回復量との間に高い相関関係があり直線回帰が認められた。
2) ラクトアルブミンを100としたRNVは, 小麦グルテン25, カゼイン68, 白米74であった。
3) これらのRNVは成長法により求めたRNVとよく一致した。

著者関連情報
© 特定非営利活動法人日本栄養改善学会
前の記事 次の記事
feedback
Top