1973 年 31 巻 1 号 p. 7-11
成熟シロネズミを用い回復法により蛋白質の栄養価を測定する場合に, 成長法と同様に slope-ratio assay により relative nutritive value (RNV) を求めることが可能かどうか検討した。
1) 体蛋白質を損耗させた成熟シロネズミに飼料中のラクトアルブミン, 小麦グルテン, カゼインあるいは白米のレベルを3~4段階に変えて投与すると, 7日間の体重回復量は摂取蛋白量と密接な関係にあった。即ち, 窒素摂取量と体重回復量との間に高い相関関係があり直線回帰が認められた。
2) ラクトアルブミンを100としたRNVは, 小麦グルテン25, カゼイン68, 白米74であった。
3) これらのRNVは成長法により求めたRNVとよく一致した。