1994 年 52 巻 1 号 p. 25-28
運動負荷によるエネルギー量を手軽に把握するためにカロリーカウンターを用いて測定し, その有用性について検討した。
1) 対象のエネルギー摂取量は, 所要量より有意に下回っていた。
2) 消費エネルギーは, 生活活動調査による方法とカロリーカウンターによる方法との間に極めて高い相関 (γ=0.980) が得られた。
3) なわとび, 階段昇降, 自転車及び駆け足では, ほぼ目安時間の範囲内で100kcalを消費することができたが, 急歩は目安時間より早く消費した。
4) 100kcalを消費した時の心拍数は100前後で, 最大酸素摂取量の50%強度の運動には達していなかった。