はんだクラックの評価方法として,断面解析の軽減,故障判定までの時間短縮を目的として,チップ抵抗のはんだ接合部を対象に,温度サイクル試験125℃←-40℃を実施し,試験中,はんだ接合部を含むチップ抵抗の微小抵抗変化を連続計測により測定した.また250,500,1000,3000サイクル毎に試料を抜き取り,せん断強度試験による残存強度の測定と断面観察によるクラック進展レベルを確認した。その結果,抵抗変化率が10%増加した時点の残存強度は,ほとんどの試料が初期値の50%以下となっていた。特に鉛フリーはんだでは50%以下になる可能性がより高いことがわかった。これにより,抵抗変化率10%を評価基準とすることで寿命の有意差を見いだす事が確認できた.