熱カチオン硬化脂環式エポキシ樹脂の強靭化

抄録

エポキシ樹脂は優れた熱的、機械的、電気的性質を有し、接着剤、塗料、電気・機械用材料、土木建築材料など多方面に使用される。中でも、脂環式エポキシ樹脂は、低粘度であることやガラス転移温度が高いことから、高性能複合材料や電子材料への広い用途が期待されているが、低靱性が大きな課題となっている。本研究では脂環式エポキシ樹脂の特性を損なわず低靱性を改善するため、樹脂の硬化時に改質剤の重合も行う改質剤モノマーのin situ重合法による効果を調査した。