抄録
以前我々は、7つの異なる液晶相を示す8つのジアルコキシフェノキシ基を付与したフタロシアニン系銅錯体(II) 1を合成した。今回我々は、新規なディスコティック液晶である8つのジアルコキシフェノキシ基を付与したテトラピラジノポルフィラジン系銅錯体(II) 2の合成に成功した。錯体1と2の分子構造の違いはコアの窒素原子の数だけである。しかしながら、錯体2は錯体1とは対照的にたった1つの液晶相を示す。錯体2の液晶相は新規なシュードヘキサゴナルカラムナー相Colrh(C2/m)と帰属できた。大変興味深いことに、錯体2の色は、温度上昇に伴い赤紫から緑へ変化する。