電気泳動
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総合論文
APEGS法によるタンパク質パルミトイル化修飾の定量
深田 正紀横井 紀彦深田 優子
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2021 年 65 巻 2 号 p. 41-45

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抄録

パルミトイル化修飾は1970年代に報告された脂質修飾で,3量体Gタンパク質αや低分子量Gタンパク質HRas,シナプス足場タンパク質PSD-95等の細胞膜局在を決定する.パルミトイル化修飾は可逆性を有する唯一の脂質修飾であり,シグナル伝達における重要性が示唆されてきた.この10年余りで,パルミトイル化・脱パルミトイル化酵素が明らかになり,プロテオミクス解析によりパルミトイル化タンパク質が数千種類存在することが分かってきた.本稿では,最近,私共が開発したパルミトイル化状態(量比とパルミトイル化部位数)の定量法“APEGS法”について紹介する.APEGS法は,(1) 様々な生物試料に応用でき,(2) 精製を必要とせず(高収率),(3) 調べたい任意のタンパク質に適用可能であり,(4) パルミトイル化動態を定量できる,という点で極めて有用な手法である.

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© 2021 日本電気泳動学会
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