電気泳動
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一般論文
低濃度SDS抽出液を用いたSDS-PAGEによる新たなタンパク質解析への応用
大石 正道髙橋 拓海山本 楓
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2026 年 70 巻 1 号 p. 7-10

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抄録

低濃度(0.1%)SDS抽出液でタンパク質を抽出し,低速遠心後の上清をSDS-PAGEで解析する方法を用いて,(1)鶏卵およびサケ卵の加熱変性,および(2)さまざまな脊椎動物筋肉の加熱変性について調べた.サケ卵では,40°Cから80°Cに温度を上げるにつれてバンドが薄くなったが,90°Cと100°Cでは再びバンドが濃くなった.これはコラーゲンが高温で可溶化したため,他のタンパク質が可溶化されたと推測された.一方,脊椎動物筋肉の比較研究で,肉片を先に加熱してから破砕した場合(肉片加熱)と,先に破砕してから加熱した場合(溶液加熱)を比較したところ,ニジマスとウシガエルでは100°C加熱で差が出たのに対し,イリエワニ,ニワトリ,ブタでは,60°C以上の肉片加熱でバンドが薄くなった.後者は結合組織が発達し,加熱でタンパク質間の結合が強固になり,60°C以上でタンパク質が抽出されにくくなったと推測された.

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