沿岸海洋研究
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宗谷暖流の物理:冷水帯形成のメカニズム
三寺 史夫内本 圭亮中村 知裕
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2011 年 49 巻 1 号 p. 3-12

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抄録
宗谷暖流の沖側には,夏季,冷水帯が形成される.これは,栄養塩が枯渇しがちな夏季の海洋表層に栄養塩豊富な海水を湧昇させるものであり,北海道オホーツク沿岸の生物生産に重要な役割を持つ.ここではそのような冷水帯の形成メカニズムついて考察した.まず,現実的なシミュレーションが冷水帯を再現していることを示し,冷水帯の特徴を抽出し た.次に,サハリン沖での湧昇のメカニズムを,内部ケルビン波と海底地形の非線形共鳴の観点から理論的考察と理想化実験を行うことによって明らかにした.さらに,宗谷海峡で生じた湧昇は,順圧流に沿って傾圧渦度波として伝搬するこ とにより,下流の北海道沿岸に密度境界面変位を励起すること,そして表層に傾圧ジェット,亜表層にはドーム状構造を 生じることを明らかにした.冷水帯は,傾圧波によるそのような調節過程の,海表面への顕れである.
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© 2011 日本海洋学会 沿岸海洋研究会
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