抄録
本研究では,中3,高1,大学生を対象に,デジタル・情報活用能力を測定する CBT「Pプラス(コア:中3〜高1対象)」を実施し,「情報モラル・セキュリティ」「情報デザイン」「コンピューティング」「データサイエンス」の4領域の特徴を発達段階に応じて分析した.その結果,「コンピューティング」の中3と高1の間を除いて,大学生,高1,中3で正答率に有意差が認められ,大学生,高1,中3の順に高く,「ファイルや Office 系アプリケーションが扱える」などの「情報デザイン」に関する自己効力感もまた,中3と高1よりも大学生の方が高い認識であることが分かった.