抄録
本研究では,教職志望大学生269名を対象にアンケート調査を実施し,eスポーツに対する考え方やeスポーツを学校に導入する際の課題を明らかにするためにテキスト分析を行った。また,eスポーツについて説明した教職志望大学生のための情報モラル教育の指導法について検討した。その結果,135名(50.2%)がeスポーツを学校に導入することに賛成,134名(49.8%)が反対であった。反対者は,ゲーム依存や学習に影響を及ぼす可能性があり,視力低下を心配していることが明らかになった。このようにeスポーツにおけるビデオゲームに対する不安や懸念があるので,情報モラル教育の中でeスポーツの説明を通してビデオゲームと上手に付き合う方法を指導する必要性が示唆された。